2025年10月6日から、デジタル庁はマイナンバーカードを活用した登山者情報のデジタル基盤整備の実証実験「やまのあかしプロジェクト」を、長野県の北アルプス・八ヶ岳の一部の山小屋で開始します。
専用ウエブサイトでマイナンバーカードを登録、登山計画書を提出すると、登山ルート上の山小屋では計画書の情報共有が可能になるとともに、山岳遭難への迅速な対応、登山者の安全意識を高めることへつなげていく可能性を検証していきます。
実施期間
2025年10月から2026年2月まで
■燕山荘グループの参画山小屋と実施期間
2025年10月6日から順次開始(2025年度営業最終日まで)
・ヒュッテ大槍:10月13日まで
・ヒュッテ西岳:10月12日まで
■プロジェクトの概要
対象エリア(北アルプス・八ヶ岳の一部)への入山前にオンライン申請を行い、山行中に立ち寄り・宿泊する山小屋でチェックインしていただく試みです。
入山前のオンライン申請で行うこと
1)マイナンバーカードを利用した登山者情報の入力
2)登山のルールとマナーの確認
3)任意の募金
■プロジェクト協力山小屋一覧(全体)
北アルプス
穂高岳山荘/槍ヶ岳山荘/蝶ヶ岳ヒュッテ/北穂高小屋/涸沢ヒュッテ/ヒュッテ西岳(燕山荘グループ)/ヒュッテ大槍(燕山荘グループ)/白馬八方池山荘
八ヶ岳
双子池ヒュッテ/蓼科山頂ヒュッテ/硫黄岳山荘/根石岳山荘/夏沢鉱泉/唐沢鉱泉/オーレン小屋/やまのこ村/赤岳鉱泉/赤岳山荘/八ヶ岳山荘/青苔荘/白駒荘/蓼科山荘
■プロジェクト詳細
「やまのあかしプロジェクト」
デジタル庁は、北アルプス・八ヶ岳エリアで登山者を対象としたマイナンバーカードを活用した実証実験を、株式会社ADDIX・北アルプス山小屋友交会・白馬村振興公社・八ヶ岳観光協会の4者と連携し実施します。
本実証実験は、登山者を対象とした本人確認、デジタル資格確認、新たな価値創造について検証することを目的とした、山岳地域におけるマイナンバーカードの活用の可能性を検証するための取組です。
山岳地域においては、登山者のデジタル上での情報管理、マナー知識向上、有志が保全コストを負担できる新たな募金システムの構築、登山口・山小屋を起点とした登山者の身元情報・登山計画・行動履歴の把握と共有環境の整備など、様々なDXの可能性を有しています。
2025年10月6日(月)から2026年2月末
登山者増に伴う受け入れキャパシティー、環境への影響(適正利用に向けた課題)
山小屋運営費用の増大、担い手不足(観光資源保全、遭難時救助費用等)
登山者情報の適時把握と遭難・事故時の初動対応
山岳地域の抱える様々な課題に対して、以下のとおり検証項目を設定しマイナンバーカードを活用した実証実験を行うことにより、その効果と課題について評価・検証を行います。
2025年10月6日、長野県茅野市において、登山者を対象としたマイナンバーカード利活用に関する報道機関向けの発表会を実施しました。