ふるさと全国 県人会まつりへ行ってきた。
久屋大通公園・エディオン久屋広場で開催中の、いろいろな県の県人会などが集まって自慢の味やパフォーマンス、ゆるキャラなどで大いに盛り上がるおまつりだ。
わたくし普段、中日ビル5階の全国物産観光センター(1道14県の道県事務所があるところです)に取材で赴くことが多いので、会場で見知った顔に出会うとうれしい。
とくにハッピなど着込んでいると最高だ。祭りとはかように非日常でなければならない。
ステージでは長野県諏訪市の消防団のラッパが高らかに唄い、隠岐サザエの壺焼き、地鶏炭火焼き、鮎一夜干し、あちらこちらからおいしい煙が立ち上る。
美食とゆるキャラをしりめに、土煙を巻き上げ向かった先は長野県ブース。椎茸をつかみ取るためである。
椎茸のつかみ取り、100円。列の最後尾でチャリンとお金を支払うと、名古屋長野県人会の面々から、
と次々と檄が飛ぶ。
どうやら椎茸のつかみどりは精神の清らかさが重要なファクターらしい。心に上高地の清流をたたえて臨もう。
実際につかんでみると、そのときの椎茸の配置によるものが大きい気がした。椎茸同士のカサや軸の凹凸がかみ合えば思ったよりも取れる、そうでなければそれなりに取れる。
ただ「もっと、もっと」と箱の中であがくと、みるみるうちに手の中で椎茸の固まりがほぐれて、当初より少ない量になってしまう。
日本昔話で習ったとおりの結末になるのだ。開けるべきは小さなつづらである。
まずまずの成績であったが、100円なので楽しむことが肝要である。
長野の椎茸はおいしい出汁がとれるので、何にせよほくほくだ。茶碗蒸しを作ろうかな。鶏ゴボウとキノコの炊き込みご飯もいいな。しめしめ。わーい。
名古屋在住。
働き、暮らしながら「虫の目」で見つけた気になったもの、「素敵ね」と思ったことをゴキゲンに発信しています。「ワクワク」や「美味しい」、「へぇ~!」を大事に。
ラジオが好きで、聞きながらあちこちへ行く毎日。白黒の猫と暮らしています。
硯に向かいて20年、どうぞよろしくおねがいします。