大阪万博会場サービスアテンダントスタッフユニフォームの優秀賞デザインを発表
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の公式スタッフ用ユニフォームのうち、主として来賓のアテンド、通訳、案内所等で働くスタッフが着用する会場サービスアテンダントスタッフユニフォームの優秀賞デザインをお知らせいたします。
協会は、2023年5月18日(木)から6月19日(月)まで、服飾デザイン経験者を対象に開催期間中にスタッフが着用するユニフォームのデザイン募集を実施しました。
この応募期間中に応募いただいた513作品(応募者数369名)の中から、形式要件を満たしたものについて1次審査会を実施し、選定されたデザインの試作品によるプレゼンテーション等の2次審査会および著作権、意匠権の調査を経て優秀賞、佳作を決定しました。
このたび、優秀賞のデザインが、大阪・関西万博の会場サービスアテンダントスタッフのユニフォームデザインとして採用されることになりました。
大阪・関西万博のスタッフが着用するユニフォームは、多様性の観点から年齢や性別に関係なく、暑さ対策、着心地、機能性、耐久性、環境に配慮した素材の使用や会期終了後のリサイクルなどの総合的な視点で製作します。
なお、今回のデザイン募集にあたり2025年日本国際博覧会シニアアドバイザーのコシノジュンコ氏よりご助言をいただきました。
優秀賞:服部 真理子(はっとり まりこ、
長野県飯田市鼎出身)
佳 作:松井 晴菜(まつい はるな)、松井 未来(まつい みく)
○明るい未来、楽しさや希望を感じさせるデザイン。意外性のあるシルエットや異素材の組み合わせで多様性も表現、これまでの常識が変化していくワクワク感や実験室のような期待感を演出します。折り重なるようなバランスは樹木の豊かさや生命の力強さを感じさせ、テーマである「いのち」を意識し命の大切さ、生きる力を表現しました。
○組み合わせが自由にでき、バリエーションのあるアイテムは働く人の事も大切に考え、寒暖差への対応や自分で組み合わせが選べ、かっこよく着られる工夫が出来る新しいユニフォームの形を表現しました。カラーは無彩色をベースに、世界共通認識できるSDGsカラーをインナーに起用しカラー展開を。カラーでも選べる自由もプラスしました。来場者の方々もカラフルに着こなされたユニフォームを見て希望や楽しさワクワク感を持ってもらえるはずです。
○デザインはさまざまなシーンでアテンドをしても違和感がないスッキリしたテイストにまとめました。男女差もなくしロングスカートを男性が着用するという新たな常識はこれから訪れる新しい発見への期待を感じさせます。
これまで培ってきたユニフォームデザイナーとして思いや経験を存分に活かす事ができ、この様な名誉ある賞をいただけた事を大変嬉しく誇りに思います。私を支えてくれた全ての人達に感謝しかありません。
【座長】
児島 幹規(こじま みきのり)(文化学園 文化出版局 文化出版事業部長)
【選考委員】
大草 直子(おおくさ なおこ)(株式会社 HRM スタイリングディレクター)
原 裕章(はら ひろあき) (株式会社シップス 代表取締役副社長)
松中 権(まつなか ごん) (NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表 ライドハウス東京代表)
○全体を通じて、性差や年齢差を意識させない多くの人に寄り添うデザイン、そしてサステイナブルを意識した提案となっていた。
○最終選考には学生の作品、プロの作品ともに数点残り、個性的なグラフィックプリントや新しい着こなしの提案など、今後の活動に期待したい可能性を感じるものばかりだった。
○オリジナリティやシンボリックなデザインはもちろんだが、屋外で活動するスタッフが快適にすごせるか否かは審査員のなかで重要視された。
○選ばれた作品は、機能性の高さや唯一無二のシルエットに加え、着用する人が色を選べる自由があり、立場を超えて個性を大事にする、これからの時代を提案する場に適したものとなった。
【プレスリリース】2025年日本国際博覧会 スタッフ用ユニフォームデザイン募集開始
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20230518-03/