自転車デザイン部門で金賞を受賞しました。おめでとうございます。
令和5年8月17日
A-DesignAward(ヨーロッパのデザインコンペ)の自転車デザイン部門を受賞されたアトリエ・キノピオの安田マサテルさんが、箕輪町長に受賞の報告をします。
日 時
令和5年8月24日(木)午後2時
場 所
箕輪町役場 町長応接室
内 容
アトリエ・キノピオの安田マサテルさん(箕輪町福与区在住)が、イタリアで開催された デザインコンペ「A-DesignAward2022-2023」の自転車デザイン部門で金賞を受賞。 箕輪町長を訪問し受賞の報告等をします。
お問い合わせ
長野県箕輪町役場 総務課
電 話:0265-79-3111(内線)1106
FAX:0265-79-0230
E‐mail:soumu@town.minowa.lg.jp
Atelier Kinopio アトリエ キノピオ
TEL:
0265-95-4860
399-4604
長野県 上伊那郡 箕輪町 福与444
安田マサテルさんから活動内容情報の詳細メッセージをいただきました。
以下内容をご確認ください。
「我々が参加したデザインコンペの詳細をまずお話しします。 今回デザインアワードに選んだのは A-DesignAward というイタリアで開催されるコンペで ドイツの IF デザインや RED DOT に似たものですがややアーティスティクなものです。 アートというとハードルが低そうですが、ドイツで開催される IF などは量産性、機構などが重視され外観の美し さなどはあまり審査対象になりません。純粋に工業、工学、インダストリアル・デザインというカテゴリーです。 参加したコンペは新規性、美的外観が重要視されていると思います。 私どもは”自転車”である作品がもっとも的確に評価されるだろうと思い A-DesignAward を選び参加しまし た。とは言っても、選考基準ではデザインコンペなのでコンセプトや着想、使用に当たりユーザーにどのようなメ リットがあるのか?などなどたくさんの資料を英文で記述する必要がありました。世界中から寄せられる数千のコ ンペ参加者の中で TOP3%に賞が与えられるそうです。今年の 自転車カテゴリー では我々が受賞、その中でも 1 位の金賞を頂くことができました。 下記に審査員の対象になった応募ページ(英文)のリンクを貼っておきます
https://competition.adesignaward.com/
肝心のモックル、いつもその外観の特異性からそちらばかりに眼が行きがちですが。 振動を抑制する上で木材の有効性と新素材であるカーボンファイバーなどの繊維素材とのハイブリッドで複合材を 製造しています。それを車体に使用することで鋼管では伝わってしまう振動を吸収しかつ塑性変形を利用した仕組 みでライダーに振動を伝えません。これは地震に強い旧来の日本家屋の伝統工法である軸組工法からヒントを得て います。強く作る事で失われる快適性や柔軟性を木材を利用してしなやかに曲がる車体を設計したことが他の自転 車とは大きく異なる点です。 木材部分ですが、現在はヒバを中心部に使用して化粧として外板にブナ、サクラ、ウォルナット(受賞作品)など で展開 県産材ですか?とよく聞かれますが、気にしたことはないです。選定の理由は木材の繊維密度など構造的要素を満 たすもので加工性、経済性の優れたもの、かつ入手が可能なものを利用しています。なので県産材にこだわること は今後もないです(というか、作り手は生粋の大阪人と名古屋出身の弟子です) あと多機能、高性能という潮流と逆行しました 自転車はそもそも体力が要るノリモノで不快であります。それを快適にする努力はクルマや飛行機には適いませ ん。そこでとことんシンプルに走る、曲がる、止まるに必要無いモノを全て取り払いました。シンプルにするとい う行為はその本質が見えていないと難しい行為です。機能を排して見えてきた本質が美しさをより強調して、さら に誰が乗っても操作は簡単で軽快に走れる自転車をテーマにしています。 添付写真は授賞式会場に併設されたサロンで展示された モックル (=箕輪町産!)です
場所は SalaBianca という 18 世紀の建築物でその装飾に負けない作品が目を引いたのか、主催者がメインに置 いてくれました https://goo.gl/maps/