第1回南信州民俗芸能フェスティバル開催
2023年1月13日
令和4年11月に「風流踊」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
長野県内で登録された3つの「風流踊」が一堂に会する貴重な機会です。
ぜひご来場ください。
モロッコの首都ラバトで開催された『第17回無形文化遺産保護条約政府間委員会』において、日本が提案していた「風流踊」が、11月30日、ユネスコ無形文化遺産代表一覧表に記載(登録)されました。県内でユネスコ無形文化遺産に登録されるのは今回が初となります。
ユネスコ無形文化遺産とは、「無形文化遺産の保護に関する条約」に基づき、ユネスコ無形文化遺産代表一覧表(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表)に記載されている無形文化遺産です。こうした一覧表をユネスコが公表しているのは、無形文化遺産の一層の認知及びその重要性についての意識の向上を確保するため並びに文化の多様性を尊重する対話を促進していくためです。
「風流踊」は、41件(24都府県、42市町村)の国指定重要無形民俗文化財で構成されており、県内からは次に紹介する3件が含まれています。
「風流踊」とは、華やかな、人目を惹く、という「風流」の精神を体現し、衣裳や持ちものに趣向をこらして、歌や、笛・太鼓・鉦などの囃子に合わせて踊る民俗芸能で、広く親しまれている盆踊や、小歌踊、念仏踊、太鼓踊など各地の歴史や風土に応じて様々な形で伝承されてきたものです。
ユネスコ無形文化遺産代表一覧表(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表)に記載(登録)された長野県内の無形文化遺産は以下の3件です。
指定年:2000(平成12)年
保護団体名:跡部踊り念仏保存会
保護団体の所在地:長野県佐久市
概要:佐久市に伝承され、現在は4月の第1日曜日に、西方寺の本堂で行われています。鎌倉時代に時宗の開祖の一遍上人が現在の佐久市を訪れ、念仏供養を行ったところ、人びとが念仏を唱えながら自然に踊りだしたことに始まると伝えられています。太鼓を中心に据え、そのまわりを踊り手が念仏を唱えたり、鉦を打ち鳴らしながら輪になって踊るもので、踊り手が踊りながら法悦の境地に至るという踊り念仏の本来の姿をうかがわせます。
指定年:1998(平成10年)
保護団体名:新野高原盆踊りの会
保護団体の所在地:長野県下伊那郡阿南町
概要:下伊那郡阿南町に伝承されています。新野の盆踊は、毎年8月14日から16日のそれぞれの夜から翌朝にかけて、地域の人びとが、三味線や太鼓などの楽器伴奏を伴わない古風な踊りを夜を徹して踊り、最後の17日の早朝には、鉦と太鼓を打ちながら精霊を送り出す行事も行います。なお、8月第4土曜日には、夜から翌朝にかけて踊りだけが行われます。
指定年:2014年(平成26)年
保護団体名:和合念佛踊り保存会
保護団体の所在地:下伊那郡阿南町
概要:下伊那郡阿南町に伝承されています。毎年8月13日から16日の間、毎晩踊られる太鼓を中心とした念仏踊で、「庭入り」「念仏」「和讃」で構成されています。和合地区の神社や寺などを巡り各所で踊ります。14日と15日には新仏の位牌を寺に集め、新仏供養のためにも踊ります。盆の新仏供養と念仏踊が結びついた形態を持つ下伊那地方にみられる盆の芸能の特色を示しています。
お問い合わせ・お申込み
南信州民俗芸能継承推進協議会
(南信州広域連合事務局内)
TEL:0265-53-7100
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