新型コロナウイルスへの感染によってできた抗体がどのくらい含まれるか、献血の際に血液を調べたところ、都道府県別で長野県が9%と抗体の保有率が最も低かったことが分かりました。
最も高かったのが沖縄県で46.6%、次いで大阪府が40.7%で、全国平均は26.5%でした。沖縄県と比べると長野県の抗体保有率は、5分の1以下にとどまっているのはなぜなのか。
医師は、データは献血した人だけのもので、これだけで県全体の抗体の保有率が低いと判断するのは難しいとしながらも、長野県の人口密度が抗体の保有率に関係していると指摘します。
10月中旬以降、長野県で新型コロナウイルスの感染者が急激に増えました。
その勢いは衰えず、翌11月には、1日に発表される人数としては過去最多の4328人への感染が確認され、直近1週間の新たな感染者数は、人口10万人あたりで全国で2番目に多いという状況も続きました。
長野県によりますと、感染者や入院患者が増えたことで、予定していた手術が延期される事態も起きていると言うことです。
長野県は、医療体制の負荷を減らす方法の1つとして、重症化リスクが低い人は抗原検査キットによる自己検査をし、市販の解熱鎮痛薬などを服用して家庭での経過観察を呼びかけています。