特別展「新野洋×西澤伊智朗 ー自然を創るー」
2022年4月22日(金)から2022年8月28日(日)まで
長野市七二会(なにあい)の山中にアトリエを構える陶芸作家西澤伊智朗氏の特別展が名古屋市東区のヤマザキマザック美術館で始まりました。
中学生のとき、信州の野山を駆け巡ってたまたま見つけた奇妙なキノコ、冬虫夏草や廃墟、朽ち果てた果実などに着想を得て、大地の風合いを感じさせる土肌の作品をつくっています。
西澤氏は1959年生まれ。
日本体育大学卒。柔道で鍛えた隆々たる体格ですが、「小さなありんこ1匹をもかわいがり、その命を愛でてしまうようなやさしさにみちている」(ヤマザキマザック美術館学芸員の坂上しのぶさん)といいます。
卒業後は長野県の学校で体育を教えていました。
希望先の中学校の特別支援学級に赴任してからは、生徒たちと一緒に「作業学習」の時間に粘土に触れて本格的にやきものを志します。
子どもたちに教えるために1997年から1年間、京都市立芸術大学で学びました。
以来、古生代前期のアンモナイトを具象化した大きな作品群「カンブリアの系譜」に始まり、冬虫夏草から発想を得たシリーズなどを発表。ヤマザキマザック美術館には今回、約40点を展示しています。
美術館1階には長野県長野養護学校高等部の生徒が授業で焼いた豆皿10枚セット(税込み880円)のほか、小皿や角皿、角鉢が440円から660円(いずれも税込み)で販売されています。
特別展は西澤氏と現代美術作家の新野洋(しんの ひろし)氏と二人展です。
新野氏は1979年生まれで現在、京都府南山城村のアトリエを拠点にしています。
里山で採取した植物をシリコーンゴムでかたどりして、合成樹脂で型出しした部品を彩色して組み立てて未知なる物のかたちを創り出しています。
異色の顔合わせの特別展「新野洋×西澤伊智朗 自然を創る」の会期は8月28日(日)
までです。
なお、ヤマザキマザック美術館のご厚意で、名古屋長野県人会の会員5組10名様に招待券(先着順)をお送りします。
名古屋長野県人会文化広報委員会
西村公秀のe-mail(kimihide@rd6.so-net.ne.jp)
までお申込みください。
©kimihidenishimura
写真撮影:西村公秀氏
©kimihidenishimura
西澤 伊智朗(にしざわ・いちろう) は1959年生まれの陶芸作家です。
大地の風合いを感じさせる土肌の作品をつくっています。長野市の七二会(なにあい)の山中にアトリエをもち、冬虫夏草や廃墟、朽ち果てた果実などの存在やかたちに着想を得たというそれらは、作家のうちに沸き起こるとめどもない表現への欲求から生み出されました。粘土は自身を映し出すようなものだと西澤は言います。
新野 洋(しんの・ひろし) は1979年生まれの現代美術作家です。
アトリエがある京都府南山城村周辺の里山などで採集した植物を、シリコーンゴムで型どりして、合成樹脂で型出しした部品を彩色し、組み立てて、未知なる生き物のかたちをつくりだしています。それらはまるで実在する生き物のようなリアルさを持ち合わせています。近年は、流木や動物の骨などのかたちを利用した巨大な作品をつくり、発表しています。
みずみずしく透明感あふれる新野のアクリル樹脂の素材感と、荒々しくも素朴な西澤の陶土―20歳差のふたりが創り出すそれぞれの自然のかたちをお楽しみください。
詳しくはこちらから、リンクしています。
開館時間
平日 午前10時から午後5時30分(入館は閉館の30分前まで)
土日祝 午前10時から午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日 ※5月2日(月)、7月18日(月)、8月15日(月)は開館
月曜日が祝日の場合は翌平日休み ※5月3日(火)、8月16日(火)は開館
入館料
一般1,300円(10名様以上1,100)、小・中・高生500円、小学生未満無料
〔音声ガイド無料サービス〕
主催:ヤマザキマザック美術館、中日新聞社
後援:愛知県教育委員会、岐阜県教育委員会、三重県教育委員会、名古屋市教育委員会、 公益財団法人名古屋市文化振興事業団
協力:株式会社カセットミュージアム
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