信州大学の中村浩蔵准教授が、
6月26日(水)
8:15~NHK「あさイチ」に、
出演します。
2024年06月25日
信州大学からお知らせです。
信州大学
農学部の中村浩蔵准教授が、
6月26日(水)8:15~にNHK「あさイチ」に、
出演します。
なすの栄養や食品機能性について番組内のインタビューで、
お話しされるほか、実験の様子なども放送される予定です。
是非ご覧ください!
【放送日時】
6月26日(水)
午前8:15~9:55
NHK総合「あさイチ "みんなで推そう!
なす推しさん大集合SP"」
中村先生は8:15〜8:55に登場予定です。
【番組公式HP】
https://www.nhk.jp/p/asaichi/
https://www.nhk.jp/p/asaichi/ts/KV93JMQRY8/episode/te/VJJ5ZYYGKR/
ナスはご存知のとおり、古くから食され、誰でも知っている野菜のひとつですが、なんと意外なことに一昨年(2016年)、血圧を下げる効果を持つ「コリンエステル」という成分が多量に含まれていることが分かりました。
この、未来のヘルスケアの在り方を劇的に変えることになるかもしれない新事実を突き止めたのは、(株)ウェルナスの代表取締役小山正浩社長と、その恩師である信州大学学術研究院(農学系)中村浩蔵准教授のお二人です。
信州大学発ベンチャー特集の第1弾は、このあっと驚く研究成果をもとに、新たにヘルスケアビジネスに参入する、信州大学農学部発ベンチャー、株式会社ウェルナスをご紹介します。
ナスは夏から秋にかけての食卓の定番野菜。和洋中、どんな料理にも合う万能選手です。しかし、その栄養価を問われても、はっきりと答えられる人は少ないのではないでしょうか。
「“ボケ”ナスなんて罵り言葉があるように、『ナスには何の栄養もない』と思っている人が少なくありません。でも、結構高い効能があるんですよ」。
(株)ウェルナス社長の小山正浩さんはそう話します。
信州大学大学院で中村浩蔵准教授のもと研究に励んだ際の大発見が、2016年に明らかになった「ナスには『コリンエステル』が多量に含まれる」という新事実。ピーマンやニンジン、トマトといった定番野菜と比べても、なんと約1,000倍以上もの量でした。
その成果をもとに2017年5月、(株)ウェルナスを設立しました。「コリンエステル」は神経伝達物質のひとつで、交換神経活動抑制作用があります。人の活動時に高まる交感神経の活動が抑制されることで、血圧上昇を抑え、リラックス効果も期待できます。また必要以上に体内にある場合は酵素によって分解されるため、効き過ぎるということもありません。
「コリンエステル」は新発見ですが、ナスは古くから食されてきたとおり、安全性はきわめて高いのです。さらにこの成分は熱にも強いことがわかり、さまざまな食品への応用が可能で機能性食品開発にはうってつけの素材なのです。「リラックス効果は妊娠率を高めることにつながります。
「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざも、子沢山になると家族を養いきれなかった昔の人々が、ナスのそんな効能に気付いていたのかもしれませんね。しかし今はその逆、弊社のプレゼン資料のタイトルは『秋茄子は嫁に食わせろ!』です(笑)」(小山社長)。
資料提供 信州大学
中村准教授が長年取り組んできた「発酵キョウバク」の研究に加わりました。
「発酵キョウバク」とは、長野県特産のソバの若芽(そばスプラウト)を乳酸発酵させたものから得られる上澄み液のこと。乳酸発酵は長野県の木曽地域で古くから作られる「すんき漬け」(カブ菜を乳酸発酵させた漬物)に代表される伝統的な発酵方法です。
中村准教授、小山社長らは、この発酵キョウバクに血圧上昇抑制効果があること、その有効成分が多量に含まれる「コリンエステル」であることを突き止めました。
「これまでどんな機能性食品を試しても効果が無かったのに、「発酵キョウバク」を飲んだこのとき、初めて血圧が下がるという体験をしました。これはすごい!と思いましたね」。発酵キョウバクとの出会いで小山社長の人生が変わった瞬間でした。
信州大学学術研究院(農学系)准教授
中村 浩蔵氏
日本学術振興会特別研究員
JST科学技術特別研究員を経て2002年より信州大学農学部
お問い合わせ先
信州大学 農学部
電話:0263-35-4600(代表)
メールアドレス:shinhp@shinshu-u.ac.jp