絶滅のおそれがあるニホンライチョウの人工飼育に取り組んでいる大町市の大町山岳博物館では、先週、36年ぶりに人工飼育による3世代目のひな2羽がふ化しましたが、このうち1羽が今週はじめに死んだのに続き、もう1羽も30日朝死んだと発表されました。
大町山岳博物館では、今月23日、人工飼育された2世代目のライチョウどうしの交配によって、36年ぶりに3世代目のひな2羽がふ化しましたが、このうち1羽は今月27日に死にました。
大町山岳博物館によりますと、もう1羽のひなは29日夜まで異常は見られませんでしたが、30日朝、床に伏せた状態で見つかり、栄養補給のためにブドウ糖を与えるなどしましたが、午前9時ごろ死んだということです。
大町山岳博物館は「なんとか残った1羽だけでも育ってほしいと思っていたので非常に残念です。解剖などで分かったことを今後に生かしたい」とコメントしています。