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長野県上田市一帯は日本遺産を発信中。 

信州上田・塩田平が日本遺産として認定を受けました。

祝 日本遺産認定 レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」~龍と生きるまち 信州上田・塩田平~

 市内南西部に広がる塩田平一帯は、「信州の鎌倉」と呼ばれており、鎌倉時代から室町時代にかけて造られた神社仏閣など、数多くの文化財が残っています。また、西端には信州最古ともいわれる別所温泉が湧出しています。

この機会にぜひ、自然と文化財の宝庫塩田・別所の旅へ出かけてみませんか。

日本遺産とは

 日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」に認定するとともに、ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内外に戦略的に発信することにより、地域の活性化を図るものです。

 平成27年から令和元年度までに83件が認定されており、今回の21件を合わせて104件となりました。認定は今回(令和2年度)が最後となります。

 長野県内の地域型の認定は初めてとなります。

日本遺産の認定対象

 日本遺産は、

・歴史的経緯や地域の風土に根ざし世代を超えて受け継がれている伝承、風習等を踏まえたストーリーであること。

・ストーリーの中核には、地域の魅力として発信する明確なテーマを設定の上、建造物や遺跡・名勝地、祭りなど、地域に根ざして継承・保存がなされている文化財にまつわるものが据えられていること。

・単に地域の歴史や文化財の価値を解説するだけのものになっていないこと。

という点を踏まえたストーリーを認定するものです。

(文化財そのものが認定対象となるわけではありません)

認定ストーリー

 信濃国分寺から生島足島神社、別所温泉を通るレイライン(夏至の朝、太陽が日の出の際に地上につくる光の線)沿いに多数分布する神社仏閣や雨乞いの祭り等に見られる様々な「祈りのかたち」を題材とし、降水量が少ない風土で身近な山々に宿る龍神と密接に関わってきた塩田平の人々の暮らし等について、ストーリーにまとめました。

ストーリーの概要

 独鈷山と夫神岳から扇状に開ける地・塩田平は、古来「聖地」として、多くの神社仏閣が建てられている。山のふもとにある信州最古の温泉といわれる別所温泉、「国土・大地」を御神体とする「生島足島神社」、「大日如来・太陽」を安置する「信濃国分寺」は、1本の直線状に配置され、レイラインをつないでいる。 夏至と冬至に、鳥居の中を太陽の光が通り抜け、神々しくぬくもりのある輝きを享受できるのだ。 先人たちが、この地が特別であると後世に伝えようと遺した様々な仕掛けは、今も、訪れる人びとにパワーをチャージさせる。

ストーリー詳細

 ■信州の学海

 上田は、険しい山々に囲まれた盆地ゆえに、本州では一番雨の少ない地だ。

 「おてんとうさま」が毎日のように微笑み、穏やかな気候という特徴は、信濃国分寺が置かれたこと、鎌倉北条氏の一派が終の棲家としてここを選んだ理由でもある。

 塩田平には数多くの寺社が建てられ、中国の高僧や多くの学僧が訪れたのは、山を背に構える別所温泉があったことが大きい。豊かな湯で心まで洗われる温泉の楽しみがあったからこそ、僧たちは、この地を訪れたのであろう。

 別所温泉にある安楽寺を訪れてみると、薄暗い木立の中、見上げるように階段を登った先に、日本唯一の木造八角三重塔が目に飛び込んでくる。

 微かな光の方向に仰ぎ見る屋根裏の華やかな木組みは、私たちを自ずと厳かな気持ちにさせてくれる。しかも「四重塔」にも見える不思議な形だ。

 また、北向観音堂は、善光寺と「両参り」すると御利益が増すという。境内の手取水(ちょうず)までも温泉を使い、湯煙が立ち上る境内には温泉の匂いが漂う。

 見晴台に立つと、塩田平から市街地までを見渡せ、我はこの地に降り立ったのだ、という気持ちにさせられる。この地が僧たちにとって「特別な場所」であり、「別所」と名付けられたことも納得できる。湯煙が漂う地に花開いた仏教文化の遺産は、湯浴みの効能のみならず、訪れる人びとを癒している。

 ■神宿る「山」への祈り

 上田の雨が少ない気候は、風雨が引き起こす災いからこの地の暮らしを守ってきた。しかし、それゆえに神は時として干害などの試練を課してきた。人びとは水源となる山々に神を崇め、祈り、恵みの雨を願った。 500年以上も続く雨乞いのまつりである「岳の幟(たけののぼり)」は、色鮮やかな幟が特徴的だ。「下り龍」を描いた幟で、夫神岳山頂に祀られた「龗”オカミ”」と呼ばれる九頭龍神を山麓の別所神社までお連れする。龍をかたどったたくさんの幟を迎えるのは、三頭獅子とささら踊りの子どもたち。カラフルな幟と衣装が鮮やかに映え、山間に歌声と太鼓の音が響くころには、本当に、龍からの雨に恵まれる。山には、古より受け継がれてきた水への憧れと神への畏怖が投影される。龍が宿るこの山は、山菜や松茸など、山の幸をはぐくみ、マツタケ小屋の隆盛につながっている。

 ■祈りの言葉は「アメ フラセタンマイナ

 塩田平はため池を造って水を蓄え、ここで温めた水を田んぼに入れて稲の生長を促し、「塩田三万石」と呼ばれる上田随一の穀倉地帯へと変身した。ため池でも「百八手」と呼ぶ雨乞いのまつりが行われる。 池の周りを大勢で囲んで「たいまつ」に火をつけ、もくもくと上がる煙のなか「アメ フラセタンマイナ」と唱える。 ため池は稲穂をはぐくむだけでなく、マダラヤンマなどの命もつないできた。

 人柱やカッパなどの伝説は、ため池にも神を崇めていたことをうかがわせる。

 雨を願う人びとは、時に荒療治として路傍のお地蔵様を川へ放り込んだ。ここでも祈りの言葉は「アメ フラセタンマイナ」。お地蔵様を怒らせてでも、龍(雨)との再会を願っていた。独鈷山と夫神岳、そして麓の寺社は、常に塩田平の人びとの暮らしに寄り添ってきた。そして、路傍のお地蔵様は、また川に投げ込まれないかと心配して、今日も雨雲を待ちながら空を見上げている。これが「山に神、野に仏」とも言うべき、上田の人びとがつないできた「祈りのかたち」だ。   

  ■未来への懸け橋

 このように塩田平には、この地を特別な「聖地」とする景観が遺されている。国土・大地を祀る「生島足島神社」、「大日如来・太陽」が安置された「信濃国分寺」。

 生島足島神社は夏至には太陽が東の鳥居の真ん中から上がり、冬至には西の鳥居に沈む。太陽と大地は、この神秘的な光景をレイラインとして現代に遺した。そして、この「太陽と大地の聖地」に重なるように遺したもうひとつの景観が、100年前から守り続けてきた鉄道・別所線だ。生島足島神社から、別所温泉までの軌道は、不思議なことにレイラインと一致する。そして、駅をつなぐ線路は、空からみると龍のかたちをしていると言われる。塩田の人びとは龍を特別な神として崇め、祀り、龍とともに生きてきたことを、別所線の軌道に投影して大切に遺してきたのだ。 龍の背に乗ってめぐる「太陽と大地の聖地」は、これからも、まぶしいばかりの輝きとぬくもりをもって、訪れる人の心に光を与えてくれるだろう。 

上記の内容を記載したPDFの資料もございますので、ご覧ください。

 レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」~龍と生きるまち 信州上田・塩田平~ [PDFファイル/597KB] 

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新聞報道記事:信毎WEB版から。

 上田市は10日、同市塩田平を中心とした一帯が日本遺産「レイラインがつなぐ『太陽と大地の聖地』〜龍と生きるまち信州上田・塩田平」になったのを受け、「日本遺産推進協議会」を設立する。市関係部局の他、県や市自治会連合会、市文化財保護審議会などで構成する。認定された日本遺産を国内外に発信するため、観光ガイドの育成や周遊ルートの企画、PR活動を進める。

 文化庁は6月、夏至の日の出に向かって直線状に並ぶ、信濃国分寺や生島足島神社の他、周辺の文化財群と塩田平に伝わる農業信仰や風習をまとめて日本遺産に認定した。

 市は、推進協の実動部隊として三つの専門部会を発足させる。「文化財活用部会」はボランティアガイドを公募し、外国語でも案内できる人材を育てる。「観光振興部会」は市内だけでなく、同じく6月に認定された千曲市の日本遺産「月の都 千曲―姨捨の棚田がつくる摩訶(まか)不思議な月景色『田毎(たごと)の月』」など周辺観光地を結ぶルートを企画する。地元のマツタケや青果を生かした特産物の開発も手掛ける。「情報発信部会」はPR活動を担う。

 推進協の本年度予算は3700万円で、うち2550万円が国の補助金。新型コロナウイルスの状況を見つつ、本年度中に「レイライン―」について理解を深める市民向けのシンポジウムを開く予定だ。2021、22年度も国の補助金を活用し、新たな観光案内所の開設などを進める。

                 (2020年9月9日信濃毎日新聞長野版記事)

日本遺産に関する記者発表が上田市行政チャンネルで公開となりました。

 お問い合わせ先

上田市役所生涯学習・文化財課

      文化財保護担当係

〒386-0025

長野県上田市天神一丁目8番1号

Mail:shogaku@city.ueda.nagano.jp

Tel:0268-23-6362 Fax:0268-23-6368 

 

2020年9月9日更新

 

上田市役所観光課

〒386-8601 長野県上田市大手1-11-16

Tel:0268-23-5408(直通)Fax:0268-23-7355(直通)

E-mail:kanko@city.ueda.nagano.jp

 

〒386-0024

長野県上田市大手二丁目8番4号

kanko@city.ueda.nagano.jp

Tel:0268-23-5408 Fax:0268-23-7355

 

         写真提供:信濃毎日新聞社・上田市役所観光課

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