「カミ雪」とは、長野県独特の言い方で方言です。
明日は、10センチは積もります、と長野からメールがありました。
上雪(カミユキ)は、主に長野県中(中信)~南部(南信)で使います。
長野県の地図上から言えば、真ん中よりも下半分を中心に降る雪のことです。
この「上(カミ)」という言葉が何を表現しようと思っているのかは 、実は由来が定かではないらしいのです。
長野県はその地図を見て上の3分の1のエリアが降雪・積雪エリアです。
それ以外の3分の2は基本的に降雪はあっても積雪ないか、降雪すらほとんどない エリアです。冬型の気圧配置(西高東低)で東側の低気圧の位置によって 下の3分の2を中心にした雪が降ることがあります。
この状態のときに長野県では「上雪(カミユキ)」といいます。
比較的、春に近い時期の今頃に「上雪」の現象が現れて 長野県民の中には「上雪が降る=春を感じる」ということになります。
雪質の特徴としては、比較的水分を多く含んだベチャっとした雪です。
長野県の天気予報や雪のニュースでも「雪が降る」といわれても 、県内中央部から南部の人たちにしてみれば「自分たちには関係ないどこかの遠い所の話」と 感じます。「上雪」となると「大変だぞ(大変だった)」という感じになります。
長野県 北部の降雪積雪が比較的少なく、中部~南部に行くにしたがって積雪がある場合には、 長野県では「上雪が降った(上雪になった)」と言います。
一般的に 「地元長野県でも、春先ぐらいにしか雪が降らないような長野県の中部から南部にかけて も雪が降り、長野県全体に積雪・降雪になりました」と言うことになります。
いずれにしましても、雪に備える必要があります。
中京地区では関係ないかもしれませんが、長野の方言、分かりますか?