「町」の読み方ルールについて

長野県最南端・阿南町は、愛知県の影響が濃厚のと阿南町長の弁です。

 「ちょう」「まち」問題の東西の境目に接する長野県。最南端の阿南町は「あなんちょう」と読み、県内23町の中で唯一、「ちょう」と読む自治体だ。

 地元の人が訪れる農産物直売所「あなん食彩館」で、町内に住む店員や客らに「阿南町はなぜ『ちょう』か」と尋ねた。ほとんどの人は唯一の「ちょう」と認識していたが、理由は誰も知らなかった。

 町役場を訪れると、総務課係長が古い行政文書を見せてくれた。文書は「新町名の決定についてお知らせ」で、1957(昭和32)年の合併時に出された。そこには新町名がふりがなをつけて「阿南町(あなんちょう)」とはっきり記載されていた。「古い職員に聞いたが、当時、読み方の議論はなく自然に『ちょう』になった」という。

 町長によると、主要産業である林業で、戦前から愛知県の技術者に指導を受けていたほか、遠州街道で愛知県豊根村、東栄町とのつながりが深かった。町長は「(全てが『ちょう』の)愛知の影響が強かったため」と解説してくれた。

 しかし、長野県では「まち」意識も根強く、町民の読み方は両方が混在していた。町によると、従来は地元の郵便局も「阿南町(まち)郵便局」と呼ばれたのが、平成半ばに「ちょう」に改称されたという。「その頃から町役場から正式名称の『ちょう』を広める動きが出始め、次第に町民の意識も『ちょう』に統一されるようになった」と説明した。

(注)中日新聞2021年7月19日付一部引用と東海テレビニュースONE7月19日報道記事からも引用しています。

町の読み方にはルールがあるのだろうか。地方自治法には「地方公共団体の名称は、従来の名称による」と書かれているだけでそのほかの記述はない。「市町村名変遷辞典」(楠原佑介・責任編集)では「(町を)訓読するか音読するかの問題は、日本語を漢字で表記することに伴ういわば“宿命的課題”」とされ、「地元の慣用にゆだねられてきている」という。

 地名研究で知られる日本地図センター客員研究員の今尾恵介さん(61)に、東西でなぜ読み方が違うのか尋ねた。まず返ってきたのは「誰にも分からない難問です」という答えだった。

 今尾さんによると、現在の市町村制が施行されたのは1889(明治22)年で、江戸時代の「まち」と区別する意味で「ちょう」という呼び名が現れ始めたという。しかし、東日本に「まち」が残った理由は「江戸幕府のお膝元だったからと言われればそうなのかもしれないが…。なぜかは分からない」。

 今尾さんは東西で傾向が分かれた理由として、(1)明治や昭和の市町村合併の際に、周辺の読み方に合わせた(2)昔は県庁の指導力が強く、同じ県内で統一されたため、県境ではっきり分かれた−との可能性を推測してくれた。。地方自治法には「地方公共団体の名称は、従来の名称による」と書かれているだけでそのほかの記述はない。「市町村名変遷辞典」(楠原佑介・責任編集)では「(町を)訓読するか音読するかの問題は、日本語を漢字で表記することに伴ういわば“宿命的課題”」とされ、「地元の慣用にゆだねられてきている」という。

 現在の市町村制が施行されたのは1889(明治22)年で、江戸時代の「まち」と区別する意味で「ちょう」という呼び名が現れ始めたという。しかし、東日本に「まち」が残った理由は「江戸幕府のお膝元だったからと言われればそうなのかもしれないが…。なぜかは分からない」。

 東西で傾向が分かれた理由として、(1)明治や昭和の市町村合併の際に、周辺の読み方に合わせた(2)昔は県庁の指導力が強く、同じ県内で統一されたため、県境ではっきり分かれた−との可能性を推測。

東海テレビ担当者は、村の読み方でも「そん」と「むら」があり、野球解説者も沖縄には「嘉手納村」(かでなそん)があると言っています。調べることに価値がありそうです。

(注)中日新聞2021年7月19日付一部引用と東海テレビニュースONE7月19日報道記事からも引用しています。

(注)2021年7月19日 中日新聞WEB版

同じ読み方問題は過去にもありました。以下は西日本新聞社九州ニュース記事2016年04月08日付の内容で、内容は当時のものですが同様の結果です。

自治体の名前はどう決まるのか。地方自治法は〈普通地方公共団体は、都道府県及び市町村とする〉と規定。〈地方公共団体の名称は、従来の名称による〉とされ、読み方については“言及”がない。総務省市町村課の担当者も「各自治体の歴史的な読み方については把握していない、としか言いようがないですね」と困った様子だ。

 47都道府県の担当課に問い合わせたところ、全国に1718ある市町村のうち、町は745。読み方は466町(62・6%)が「ちょう」で、279町(37・4%)が「まち」だった。

 47都道府県別に見ると、関東や甲信越では「まち」が圧倒的に多いのに対し、近畿と中四国では島根県川本町を除きすべて「ちょう」で“東町西町(ひがしまちせいちょう)”の様相。また福岡や北海道のように、「町」の読みが異なる自治体が一つだけあるのは8道県だが、西日本なのに「まち」派が大多数の福岡と、最東端にありながら「ちょう」が席巻する北海道は、特異さが目につく。

 九州では福岡以外にも大分の全3町が「まち」と読むなど、「ちょう」派4県、「まち」派3県とばらつきがあった。

 ちなみに全国183の村は155村(84・7%)が「むら」。28村(15・3%)の「そん」は沖縄県で19村を占めるなど南西方面に集中し、“北限”は鳥取県日吉津村(ひえづそん)だった。

 くまもと文学・歴史館(熊本市)館長の服部英雄九州大名誉教授(日本史)は「『そん』は中国文化の影響かもしれないが、江戸時代からの町は『まち』と呼ぶことが多く、明治になって町制を始めたところには『ちょう』が多い傾向があるのか…。難問中の難問だ」と苦笑い。

■どちらでも…

 謎は解けないものの、各町の担当者は「多くの人は、どちらでもかまわないのでは」と口をそろえる。

 記者の出身地は福岡県久山町(まち)。子どものころ、運動会や祭りで必ず流れる「久山音頭」を踊っていた。町制施行から19年後の75年、山陽新幹線の博多乗り入れを記念して、町が歌詞を公募して作った“オフィシャル音頭”である。

 〈ハァ~昇る朝日よ かがやく緑〉と明るい調子で始まり、さびは〈愛の花さく ひっさや~まちょ~〉と余韻たっぷり。ん? 「ちょう」になってる!

 「採用された歌詞が、町外の方の作だったので…」と町教育委員会の担当者。記者自身も、住民としてまったく気に留めていなかったことを再認識した。

 高齢化と人口減を抱えるニッポンの町村は個性豊か。まだまだ元気だ。

 

この記事は西日本新聞社九州ニュース記事2016年04月08日付の内容で、内容は当時のものです。

「まち」か「ちょう」か徹底調査 「町」の読み方の謎|【西日本新聞me】 (nishinippon.co.jp)

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