7月21日、「信州ふっころプラン」推進会議が開催され、地域福祉に係る長野県内各団体等100団体が参画して『信州ふっころプラン』(長野県地域福祉活動計画)を決定しました。2020.07.31長野県総務企画部発信
私たちの住む地域は、少子高齢化の進展や、非正規雇用の増加とこれらに起因する 子どもの貧困の問題、自然災害の頻発化など取り巻く状況が大きく変わりつつあるな かで、複合的な福祉課題を抱える世帯が増加するなど福祉ニーズは多様化しています。 このような中で、令和元年度、長野県地域福祉支援計画がスタートしました。長野県を 主体としたこの計画は、福祉各分野の施策を「ともに生きる ともに創る 地域共生・ 信州」を基本理念としてまとめた行政計画です。
この活動計画を多くの長野県民に知っていただき、ともに創る活動に参画していただき たいという思いから、活動計画の名称を「信州ふっころプラン」としました。誰にも 「居場所と役割のある長野県」を目指して皆で力を合わせていきましょう。
それぞれの地域において人びとが安心して暮らせるよう、地域住民や官民の 社会福祉関係者がお互いに協力して地域の福祉課題の解決に取り組む考え方です。
信州ふっころプラン ( 長野県地域福祉活動計画 ) は、社会福祉法に基づいて長野県が策定し た長野県地域福祉支援計画をふまえ、民間福祉関係者が県域で地域福祉を推進していくため、 協働で取り組む事項を掲げたアクションプランです。
この「信州ふっころプラン」は、長野県域で活動する福祉・医療・保健の関係団体のほか、企業、 労働団体、教育等の関係者が参画して策定したものです。
市町村地域福祉計画の達成に資するため、長野県における地域福祉の基本 的な方向性を示すとともに、様々な主体の取組を支援する県の施策を示す 計画です。
◎策定の主体 長野県(根拠:社会福祉法)
◎計画の期間 令和元年度(2019 年度)~令和 4 年度(2022 年度)
◎基 本 理 念 「ともに生きる ともに創る 地域共生・信州」
その人らしさ、多様性、支え合いなど、「ともに生きる」理念をすべての世代に
発信します。
「ともに生きる ともに創る 地域共生・信州」 の実現に向け、発信と実践を深化させ あんしん未来を創造します。
信州ふっころプラン推進会議 構成団体ヒアリングから。
◎「ごちゃまぜ」の地域づくりこそ、私たちが実践してきたもの。幅広い県民と共生の 理 念を共有し、各地での実践を深化させたい。
◎多様性を認め合う環境が整っていないことで「異質な人」と排除されることがないよう、 多くの分野と連携しながら、共生の理念を伝えていく必要がある。
「包括的に支える社会」を目指して、福祉分野を超えた新しい連携と協働を進め、 「ともに創る」を実践します。
◎地域に今あるものを学び、活かす。時にはコンパクト化する知恵も発揮しながら地域力 を強化していける。まちづくりや社会教育、大学など多様な主体とつながることも大切です。
地域社会を取り巻く大きな環境変化の中で、持続可能な「あんしん未来」の創造 に向け、新たな提案や協働の輪を拡げていきます。
◎頻発する大規模災害や感染症などの社会全体へのリスクと共生していくことが求められる 時代だからこそ、福祉分野を超えた連携と協働を進めていきたい。
◎人口減少の中で、法人間の事業や人材確保のための連携モデルづくり、広域的な人材確保 支援などを模索していく必要がある。
長野県地域福祉支援計画の基本理念である「ともに生きる ともに創る 地域共生・信州」を具現化させるため、3つの使命とこれを達成するための8つの実践目標を掲げました。
「『ともに生きる』を発信する」使命の実現のため、2つの実践目標を設定します。
「『ともに創る』を実践する」使命の実現のため、4つの実践目標を設定します。
実践目標1
「ごちゃまぜ」の力をまちづくりの原動力に 多様な個性を認め合う「ごちゃまぜ」の力を原動力に、共生の地域・職場・まちづくりを推進します。
実践目標2
福祉・介護の魅力発信とイノベーションの促進 若者たちのアイディアを積極的に採り入れ、福祉・介護の魅力を発信し、学びとイノベーショ
ンを促進します。
実践目標3
身近な地域で共生社会の実現を目指して 一人ひとりの個性を尊重する居場所づくりと、誰もが活躍できる役割づくりをご近所福祉で実
践します。
実践目標4
断らない相談支援に向けた包括的支援体制づくり 断らない相談支援と多様で継続的な伴走支援による、包括的な支援体制づくりを推進します。
実践目標5
ライフステージに沿った総合的な権利擁護体制づくり 誕生から終末期を迎えるまでの総合的な権利擁護体制の構築を目指します。
実践目標6
福祉を支える人を「育てる・支える」仕組みの充実 福祉人材の確保・育成・定着のため、地域を基盤に福祉関係者の協働による取組を推進します。
「『あんしん未来』を創造する」使命の実現のため、2つの実践目標を設定します。
実践目標7
みんなで取り組む、災害に備えたあんしんの仕組みづくり 災害時に力を発揮した縦割りを超えた協働。この取組を継続性のある仕組みに。
実践目標8
あんしん未来創造センターの設立を目指して 新たな「あんしん」支援の創造拠点として、「あんしん未来創造センター」の設立を目指します。
長野県地域福祉活動計画
信州ふっころプラン
発 行 信州ふっころプラン推進会議
令和2年7月
事務局 社会福祉法人 長野県社会福祉協議会
〒380-0928 長野市若里7-1-7 長野県社会福祉総合センター内
TEL. 026-228-4244
FAX. 026-228-0130