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広島市の平和記念公園前を発着点に繰り広げられた「第25回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会」で、史上最多となる8回目の優勝を果たした長野県チーム。これまでの記録を1分32秒縮める2時間17分11秒の大会新記録で、2位と17秒差をつけての優勝となった。6区を走った吉岡大翔選手(川中島中)が区間記録を更新するなど、中学生や高校生の活躍が光った。 昨年末の全国高校駅伝で活躍した高校生がそろう一区に、越陽汰選手(佐久長聖高)が起用された。七キロ区間の残り500メートルで宮城、大分などが猛烈なスパートを仕掛ける中で遅れ、十位でたすきをつないだ。 二区を任された小田切幹太選手(宮田中)は区間三位タイの好走で、三区の春日千速選手(ヤクルト)に四位で引き継いだ。春日選手は六位集団の中でレースを進めたが徐々に遅れ、一位と36秒差の十五位まで後退した。 四区と五区は、全国高校駅伝で三位入賞を果たした佐久長聖高の木村暁仁選手から宇津野篤選手へのリレー。木村選手が順位を七つ上げ、一位と25秒差の八位に浮上した。 続く宇津野選手が六位集団から一人抜け出し、4キロ付近で三位集団を捉えた。そのまま二位を走っていた佐賀の選手ものみ込んで二位集団を形成。最後は顎を上げて苦しそうな表情を見せながらも、五人抜きで三位まで順位を上げた。 六区の吉岡大翔選手が1・4キロ付近でトップに躍り出ると、そのまま独走。他を寄せ付けない快走で、区間記録を7秒更新。最終七区の中谷雄飛選手(早稲田大)も後続を振り切り、トップでゴールテープを切った。この記事は中日新聞長野版をお借りしています。